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無言は多様

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あの素晴らしい阿呆をもう一度

数年前に同世代前後の主婦連合メンバーから「ツーリングクラブのロゴを作ってほしい」と言われた。
同世代だから四十半ば前後だ。
彼女たちは十代の頃、すんごくバイクに乗りたかったらしい。
が、肌もきめ細やかに水を弾いていたその当時は「女だてらに‥」とか「そんなんは不良のする事‥」といった風潮があった故なのか免許を取れなかったらしい。

結婚して子育てや受験も落ち着き「自分」を見つめ直す機会に触れて「バイクの免許を取るのは今が最後だ!」と思ったとの事だ。
取引先企業に対してはロゴ一点につき数百万円を請求する(嘘)私も、その様な真摯な姿に心を打たれ名古屋名物お土産「ひつまぶし茶漬け」と引き換えにその任務を遂行したかもしれない(笑)

何よりも「今、やらねば後に出来ない事は何か?」という彼女たちの意識に胸を打たれたからだ。


私が今更ジムニーを購入したのも「死ぬ前に本当に乗りたい車はどれ?」と自問したところの答えがそれだった訳であるから最新式のジムニーが家にあるのかもしれない。

最近は雪が多い故に、発作的ではあるが、ついつい、スタッドレスもアルミホイール付きで購入してしまった(笑)

私が二十代前半の頃は雪が降りそうな天候になると、とある一乗寺の喫茶店に雪好きな輩が自ずと集合し、「今日はエエ感じかもな♪」と、花背から広河原にむかって出撃した。
それはマカロニスパイクをトランクに積んだウインターラリー系であったり豪雪を突き進むジープ系であったりとジャンルは違えども「雪降る」というイベントを見逃すなという「共有できる楽しみ」による一体感が皆にあったのは間違いない事実であると実感している。

彼女とのデートをキャンセルしてでも参加していたかもしれない。
ある奴は「寒いの嫌い!」という彼女を助手席にのせて参加していたはずだ。

でもそんな時代から二十五年近くもたつと「エエ大人なんやし、阿呆なこともやってられへんわなぁ‥」という考えに支配されているのかのしれないという自分に気づいたりなんかもする。

もう一度「阿呆」な事をしてみたいと思っていた。
豪雪の山中でラーメンを食べるという「阿呆」な事だ(笑)

昨日、チラチラと空に雪が舞っていた。
昔、よく雪中行軍をした某食品業界の幹部になっている友人に「今日、雪中ラーメンでもどうや?」みたいなメールを送ると「夕方以降は大丈夫!」と返信があった。
大人のふりをして生きていても「やっぱ雪は好き」な感覚が同じである事が嬉しかった。

で、花背から貴船に抜ける誰も走っていないだろうと言う様な「とーんでもない」道に向かった(笑)
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で、途中から「これは四輪チェーンやないと進めないなぁ‥」と判断し、ラーメンを作った(笑)
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チョイスしたカップラーメンは日新の「ラ王」だったのだが、トッピンングとして「生卵(温めます)」「もやし(湯通しします)」「ピリ辛メンマ」を投入し、食した。
ラーメンにうるさい友人も「おぉ、旨いなぁ‥♪」と感嘆してくれた。
それは雪中というシチュエーションが作り出す独自の雰囲気による効果が大きかったのだと思う。

で、その後、ジムニーの電送系トラブルに見舞われ早々に帰宅し、居酒屋で飲み直したのだが「いや、ほんま、今日は久々におもろかったなぁ!」と喜び合ったのは間違いないのである。

ここにあげている私のケースはホントにくだらないマニアックな話である。

が、しかしっ、ホントは何が言いたかったかというと誰でも「人生でやり残している事って無いですか?」って問われると「ん、ん〜、なんかあるかも‥」って話。

主婦連合のツーリングチームの様に「今以降を逃すとのちは出来ない‥」って事は結構あるはず。
そんな事を意識しながら生きていければ良いのにと思う今日この頃です。

生命は永遠であっても人生は限りがありますからね(笑)
by manun | 2011-02-15 00:36 | たわごと