無言は多様

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京都で星が一番美しい広河原

ベランダ喫煙を始めてから夜空の星が気になった。

「生きているうちに生の土星が見てみたいもんだ‥」

その想いはホームセンターで埃まみれになった安物天体望遠鏡(七千円くらい)を衝動買いに引き込もうとする。

「悪い友達R氏」と飲みながらそんな話しをすると「あぁ、あん時、望遠鏡買っておけば良かった‥と、後悔しながら死んで行くんですか?(笑)」と言われた。

深く納得してしまい、また「安物買いの銭失いはしないでくださいね(笑)」との鋭い指摘、いや、ありがたい助言も受け、国産で割と評価の良い口径50mmの小さな天体望遠鏡を購入した。
(七千九百二十円)c0009516_2542515.jpg

とりあえず月を見た。半月だったのでクレーターが綺麗だった。
しかし、中学の時に「手作り望遠鏡キット」を購入させて頂いた私は一度見たことのある風景であった。

「やはり土星が見たい」と思った私は「土星が夜空の何処に出ているのか?」を全く知らない事に改めて気づいた(笑)
娘が中学三年で習う「星座早見盤」を見ても惑星が載っていないし。

色々とネットで調べていると惑星は季節や時刻により出てくる位置が異なる事を知り、そもそも星座がわからないと特定の星を見つけるのが困難であるという重要な事実を知った。

星座や惑星の位置がわかるフリーウェアのソフトを使ってパソコン表示画面と実際の夜空を見比べてみる。
しかし、明るい画面を見たあとに星空を見ると、星が見えてくるのに時間がかかり、相互に見直すのは中々困難だと思った。

とりあえず「北斗七星から繋がる春の第三角のスピカとデネボラの間のあの辺り‥」みたいなイメージだけ無理矢理を覚え、犬の散歩を夕方から夜に変え、夜空を見上げながら電柱にぶつかり、犬の足を踏んでキャンと鳴かれたり、肥だめに落ちたり(嘘)しながら星空を見続けた。

そして犬散歩しているある時、「あっ、あれ土星ちゃうんっ!」と感じた!
「おぇおぇ、コースちゃうやんけ!わしまだ糞もしとらんのに‥」(雌犬です)という犬の戸惑いも無視して「あれや、あれや、絶対あれや!」と夜空を見上げながら全速力で自宅に戻り望遠鏡をその星に向けた。

見えた瞬間「うわっ、耳生えとる、この星!」

紛れもなく土星であった。

焦点距離300mm、接眼レンズ6mmの倍率50倍という超非力な望遠鏡ではあったが「土星の輪」が確認できた。
実は2009年は土星の輪が消える年(輪の角度は15年周期で上下する)で2010年は非常にうす〜い輪しか見えないのだが、それでも輪が見えたのだから「全く残念な望遠鏡」で無かったのが嬉しい(笑)
米粒の様に非常に小さい見てくれだったが「これが土星かっ!!」という気持ちは久しぶりの感動であった。

そしてこの「米粒」土星を「麦粒」土星程度に拡大して見ようとなると五万円近い投資が必要だと知った。(なんかオーディオに通ずるものがある‥音質対価格比みたいな‥)

しかし、「見たい」という衝動は抑えられない(笑)
口径80mmの天体望遠鏡を買ってしまった(爆)
c0009516_255171.jpg
今、見られそうな惑星を一通り見て「じゃ、次は星雲だな‥」と思った時に京都市内で星雲なんて見られないという事実を知った。(市内の灯りが細かい星を消してしまう)

嫁の実家は愛媛と高知の県境の山奥にある「久万高原」というところにあり、天体観測所も設けられるくらい異常なほど星空が綺麗だった事を思い出し、やはりかなり遠くへ行かない限り細かい星が綺麗に見えるところは無いのか‥と思った。

が、しかし、ネットのブログで「京都で星が一番美しい広河原」なるコメントを見つけた。
星なんかに興味がなかった頃、雪が降れば「超豪雪地帯」とされていた広河原によく出向いてインスタントラーメンをすすっていたので広河原には親近感を覚える。
「星見えへん光源」である京都市・大津市・亀岡市・小浜市・高浜市からバランス良く離れている中心地って感じで納得だ。

ホントは本日(6/12)視察に行こうかと思っていたのだが明日は雨なので晴天夜空確実な昨日(6/11)に向かってみた。
でも人里離れた山中の暗闇の中に一人で行って天体観測作業する根性が無かったので「今日は予定ないよ」というN氏に同行してもらった(おおきに‥笑)

行き帰りの道中に出会った野生動物は「キツネ一匹」・「タヌキ三匹」・「シカ二十匹前後」という自然地帯だ(シカなんか道路にうようよしてるし‥)
プチサファリパークばりの道中を経て、たどり着いた広河原の星空は感無量であった。

岩倉の星空は一等星〜三等星がまばらに見える程度なので「あぁ、あれが○○座か」とわかりやすいのだが、全面星だらけなので「うぅ、北斗七星はどこ‥?」といった感じだ(笑)
と言うよりも「天体観測なんかどーでもエエやん!」ってくらい肉眼で見える星空が素敵だった。
つーか、滅多にブログを書かない私が衝動的にUPしたくなるくらいその光景に感動してしまったのである(涙)
本気でここに住んでしまおうかと思った次第でもある(大嘘)

まぁ、行き帰りに二時間、観測に一時間半を費やしても対向車すら来ない卑怯、いや、秘境の地である。
星に興味がある人はもとより、デートスポットとしても極めて有効な場所であると思う(ヲィ、着地点はそこかっ!!)

いや、様々なアーチストがクリエイトしてくれはる作品に感動を覚える昨今でございますが「自然が織りなす造形」って、それとは異なる神秘的な良さがあるもんだとしみじみ再認識した次第でござる。

何ヶ月後、あるいは何年後を待ち侘びる忍耐的努力が必要な天体観測。
いや、気が向いた時に適当に見れたらエエだけの楽観的な天体観測。

「今日は絶好観測日より」が訪れても天気が悪かったり飲み会の約束が入っていると「観られませんでした‥」になってしまうところらへんが変な魅力を醸し出してるのかもしれません。(会いたい時に会えない女)

そういえば三国志の諸葛孔明も星を見て軍の計画を立ててましたっけ。

岩倉に点在する少ない星をタバコを吹かしながら見つめてしまった故、おっさんをここまで動かしてしまった「星」って奴。

「なぜ、俺を‥」

不思議な存在です(笑)
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by manun | 2010-06-13 02:56 | たわごと